チェルノブイリ患者の医療支援2

 チェルノブイリ患者の医療支援(続)

  


Q  今、気を付けなければならないことについて? 

フリオ医師

「検査をして治療をすれば、原発事故の影響ですぐに死ぬわけではありません。普通に生きることができます。どうすれば病気にならないかを考えることが重要です。」

 


Q  環境を変えて治療や保養をすることについて?

フリオ医師

 「タララ病院のような汚染地域から離れた環境で、治療や保養をすることはとても意義があると考えます。原発事故から時間が経つにつれて、また患者が増えるにつれて、精神的にきつくなり追い込まれるケースが増えてきます。汚染地域から避難できない子供も多くいます。

 キューバに来て海で泳いだり、ダンスをしたり、様々な症状の子供たちが集団生活をすることで、子供たちの表情が来た時と帰る時では全然違います。

 子供が元の環境に戻った時の経過観察と心のケアを継続することは大切です。また、家族の中にも心のケアを必要とするケースがあります。」





Q  現在のタララ病院について?

フリオ医師

 「現在のタララ病院は、チェルノブイリ事故から27年経ったこともあり緊急性のある子供の救済という面では主な活動を終えました。今でも定期検査に来る患者はいますが、多くはウクライナで高額な治療費が払えない低所得者の子供や孤児の患者を受け入れています。」

 


Q  チェルノブイリ事故との因果関係は?

フリオ医師

「原発事故との因果関係が『ある』、『ない』の議論は、人を救う面からは意味がありません。また、はっきり『因果関係がある』と言えるケースは年々減ります。全ての国々から患者を無料で受け入れることはできませんが、社会主義国のキューバでは、そもそも医療は全て無料です。原発事故との『因果関係がない』からといって病気の治療が受けられない世の中も逆におかしいです。」